144
【コロシアム~『宴』開始、一時間前】
コロシアムの奥で爆発音がなる!
大首領「どうしたのじゃ、間もなく『宴』の時間じゃぞ!」
分身15「この時女というライダー女………姉妹の憑依された姿を見たら絶望するどころか……ブチ切れまして……」
大首領の目の前に凍気のオーラで武装した時女の姿が……

大首領「ほほう……これは驚いたわい!『怒り』でここまで一気に霊力を高めるとはのぉ!」
分身15「大首領様、とにかくここはお逃げ下さい!『宴』を中止し、捕獲した姉妹は移送します!」
大首領「その必要はない!」
大首領、そのまま歩みを進め、時女の前に立つ!
時女「お、お前は大首領!」
大首領「その様子……お主、本体と分身の見分けがつくようじゃな!」
時女「お前の気だけ他のヤツよりも圧倒的に禍々しいだけよ!」
大首領「なるほど、やはりお主は油断ならんヤツじゃのぉ(笑)」
時女(心)「とにかく……刺し違えても大首領を倒せば希望はある!」

時女、さらに霊力を高めていく!
大首領「玉砕覚悟の戦法のようじゃな、しかし残念じゃな!」
大首領が手をかざすと、時女の凍気のオーラが砕け散る!

時女「なっ……そんな…………」
時女、再びオーラを纏うが……ことごとく粉砕される……
時女「ああぁぁ……」

霊気のオーラがあからさまに弱まっていく時女……
時女「い、以前とは比べ物にならない強さ……」
大首領「左様、お主ごときのレベルではもはやワシに一矢報いることさえ出来んよ!」
念動力で時女の体を宙に拘束する大首領!

時女「うううっ……体が……離せ…………」
大首領「どうじゃ、力の差は歴然となってしまったのぉ(笑)」
時女「黙れ、戦女や葵を見世物みたいに扱うな!」
大首領「ふふふ、お主らから能力を奪ったら見世物か慰み物の価値しか残らんじゃろ(笑)」

時女「ふ、ふざけるな!絶対に私がお前を倒す、必ずこの手で!」
大首領「面白い、ならば……」
大首領、天空を指差し時女に雷を落とす!

時女「きゃあぁぁぁぁ…………」
ズタボロになる時女……

大首領「どうじゃ、妹の技の切れ味は!(笑)」
時女「はぁはぁ……い、戦女…………私は絶対にお前を許さない!」
大首領「圧倒的な力を示されてもまだあきらめぬとは……ならばもう少し痛めつけてやるとするかな!」
大首領が指を動かすと……時女の首が絞まる。

時女「かはっ……息が…………はぁはぁ」
大首領「次はこうじゃ!」

首絞めのまま持ち上げられ、体を捻られると鈍い音が……
時女「うぐっ……腰骨が…………折れっ……ぐあぁぁぁ……」
大首領「これでもう、歩けまい!さて、次は背骨かのぉ(笑)」
高く吊り上げられる時女……
時女「うぐぐぐぐっ……」

一気に落とされると、下から強烈な突き上げが時女の背中を直撃する!
時女「ごふっ……ごふっ…………」

大首領「さぁ、このままだと背骨も折れてしまうぞ!あきらめて降参せい!」
時女「あがががが……………だ、誰がするか…」
大首領「ならば、敗北を体に刻むがよい!」
大首領、さらに下から強烈な突き上げを行う!
時女「ぎやぁぁぁぁっ……ああぁぁ…………」
背骨がきしみ再び鈍い音がすると……気を失う時女…

大首領「余興は終わりじゃ!こやつを例の『収監器』に入れるのじゃ!」
【コロシアム~『宴』:現在】
月黄泉「ではこの中に…時、時女が?」

大首領「驚いたぞ!一足早く、葵と戦女と対面したのじゃ!すると『怒り』と共に急激に霊力が上がりおったのじゃ!」
雅「い、怒りで……だと?」

大首領「まったくお主ら姉妹には驚かされるわい!そこでワシらが開発したこの『ライダーズ収監器』に閉じ込めてやったのじゃよ!」
月黄泉「こ、これが、ラ、ライダーズ収監器………」

大首領「ほれ、対面するが良いぞ!」

大首領が手をかざすと鋼鉄製のコンテナボックスの扉が開く…そして、中には…………

月黄泉「時、時女……」

145
月黄泉「時女……」
月黄泉の声に意識を取り戻す時女

時女「うううっ…………月黄泉姉さん…………はっ……こ、これは……」
自分の拘束された姿に驚愕する時女!
大首領「どうじゃ、この『収監器』は気に入ってもらえたかのぉ(笑)」
時女「ふざけないで!こんな装置、私の凍気で…………えっ?……………だめっ……霊力どころか体に全く力が入らない………」

大首領「当然じゃよ、『収監器』はライダーズの力を全て吸い取る!下の『穴』から直にな!ここに閉じ込められている限り、もうただの非力な女じゃよお主は(笑)」
時女「くっ……悔しい…………」
雅「時女、落ち着いて!あきらめちゃだめ!コイツらの思う壺よ!」
大首領「フフフ、雅よ!その根拠のない言葉にはもう何の力もないぞ!」
雅「だ、黙れ……それでも私はあきらめない、まだ希望はあるはず!」

大首領「ならば、まずは……それを潰してやるとするかのぉ!」
雅「な、何だと……」
大首領が合図すると大きな壺が上空より降りてくる!
月黄泉「こ、これは……?」
大首領「お主らの心のどこかで姫の復活を期待しておるのであろう!ほれ、姉妹最後の希望のなれの果てを見るがよい!」

時女「ああぁぁ、姫姉さん……」
雅「姫……」
無数の蛸と共に大壺に閉じ込められた姫の姿……

姫「………………はぁはぁ…………」

大首領「この妖蛸の吸盤はな、力だけでなく記憶も吸い取るのじゃ!よってコイツの記憶の復活はあり得ん!もう使い物にならんわ!」
月黄泉「姫、姫……ああぁぁ」

大首領「姉妹全員がこれで揃ったようじゃな!では、雅と月黄泉よ!話を元に戻すかのぉ!」

月黄泉「うううっ……わ、私たちが……自ら絶望を嘆願すれば、憑依だけは回避すると……で、でも憑依を回避出来たとしても……もう…………」
大首領「そうじゃ、ワシとを共有するのであるから、葵と戦女……コイツらのように『生きる屍』となるのじゃよ!しかし、憑依をされなければその体を世界征服に使われることはない!このまま我らの勝利の『証』としてここに飾ってやろう!」
雅「そんな選択、あり得ない!月黄泉……絶対にダメだ!考えるな、コイツの思う壺だぞ!」

大首領「さぁ憑依されるか、生きる屍としてここにオブジェとなるか決めよ!」
月黄泉「そ、そんな……さ、咲-Saki-……月詠……私はどうしたら……」

大首領「まだ、姫のこの姿を見てもまだ決断できんとは!そうじゃ、ならこれもみせてやろう!」
大首領の合図で月黄泉と雅の目の前に巨大な壁がそびえ立っていく!
時女「この地鳴りは何?、何が私の背後で起きてるの……?姉さん!」

大首領「気になるようじゃな、なら、こっちにもじゃ!」
雅「う、後ろにも……」

四方を囲まれる3人……
雅「……鋼鉄の檻?」
月黄泉「……待って、違う……これは……これは『収監器』の山よ!」
時女「ま、まさか……これって……」

扉が一斉に開くと……

時女「ああぁぁ……やはり、平行世界の私たちが……」

コメントを残す