085
『憑依の儀』に堕ちた戦女をみて嘲笑う大首領…………

大首領「フフフッ、これで残りは2体じゃな!」
チラリと月黄泉を見る大首領……
月黄泉「……やはり戦女との約束など守る気など無いようね!」
大首領「フフフ、ワシのいた世界には『約束』などという言葉はなかったからな(笑)」

月黄泉「本当に腐ったヤツね!さすが、人類がもっとも最悪の選択をした世界から来ただけのことはあるわね!」
大首領「まだ生意気なクチをききよるか!しかし、お主も憑依されれば、その仲間入りとなるのじゃよ(笑)」
月黄泉「わ、わたしは……屈しないわ!」
大首領「同じ台詞をクチにしていたふたりの姉妹の末路をみるがいい(笑)」

大首領、葵と戦女を指さす!

月黄泉「くっ……ふたりの犠牲を決して無駄にしない!絶対に……絶対に屈しない!」
大首領「月黄泉よ、霊力は持たないお主に何ができると言うのじゃ、時間稼ぎか?(笑)」
大首領の指示で再び股間に超洗脳クリームが塗られ、月黄泉の剃毛が始まる……

大首領「剃られた皮膚の毛穴からも洗脳クリームは浸透するのだ、霊力を持たぬお主にはそれもキツかろう!」

月黄泉「うぐぐっ……うぐぐっっ……」
大首領「苦しかろう……葛という男の脳あった情報には、お主の存在はなかったからのう!『影武者』とは、あれには驚かされたわい!」
月黄泉「んあっ……はぁはぁ……んああぁぁ……はぁはぁ……ああぁぁうぅ……うううっ……」

大首領「フフフ、もういい声を出し始めておるではないか、いい加減、絶望して楽になったらどうじゃ!」
月黄泉「……はぁはぁ……だ、誰が……貴様などに屈するか……絶対に!」

大首領「フフフ、面白い!ならどこに希望があるというのじゃ!姫、時女はもうこの世界にはおらん!雅ももう死んだも同然!残るはお主の『影武者』だけじゃ!しかし其奴は霊力が使えない!そんなやつに今さら何が出来よう!」
陥落寸前の月黄泉の心を折りにかかる大首領!
その時……
レーザーの閃光が月黄泉を剃毛する分身に命中、倒れる分身を踏みつけ月黄泉の拘束具を斬る影!

大首領「な、何が起こっておる?」
月黄泉「はぁはぁ……信じてましたよ、月詠!」
月詠「月黄泉、遅くなりごめんなさい!そのせいで葵と戦女が…………」
月黄泉「大丈夫、まだ間に合います!それより貴女がここに来てるということは……」

月詠「はい、そちらはうまくいきました!」
月黄泉「ならよかったです、ありがとう!」
月黄泉、大首領の方をにらむと……先ほどレーザーの放たれた方向を指さす!

月黄泉「希望ならそこにあります!」
大首領「な、なんじゃと!」
月黄泉の指す先には……
声「おい、勝手に死人にすんなよ!」

086
声「おい、勝手に死人にすんなよ!」

大首領「な、なんじゃと……お、お主は…………み、雅!そんな馬鹿な……」

声→雅「貴様の首を叩き斬るために地獄から戻ってきたのさ!」

月詠「霊力を持たない私でもあの程度の見張り、倒せますわよ!甘くみないでね(笑)」
ゆっくりと立ち上がる雅……

大首領「くそっ……『影武者』の分際でチョロチョロと!」
月詠「もう、影武者!影武者!って失礼よね!私は月黄泉のバックアップ用のヒューマン型アンドロイドよ!」
大首領「ア、アンドロイド…………あの磔にされてるのと同じか……」
大首領、咲-Saki-の磔台を見るが……
大首領「い、いない……いつの間に……」
雅「お前が月黄泉に夢中になってる間にな!(笑)」

大首領「おのれ、おのれ…………だが、まぁよい!これで全員揃ったわけじゃからな!さすがにもう、『切り札』はおらんじゃろう!一掃し、雅!月黄泉!お主らで『憑依の儀』を完了させるまでよ!増殖!」
増殖された30体の分身が月黄泉に襲いかかる!
分身「ぎやあぁぁ……」
断末魔とともに倒れる分身!
雅「疾風剣・乱!まずは私を倒してからにしな!」

月詠、月黄泉にドライバーを手渡す!
月黄泉「月詠……」

月詠「さぁ、始めましょう、月黄泉!」

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