091
大首領「風……風雅神じゃと……月黄泉、お主、何をしたのじゃ?」
月黄泉「私の能力は『加算』、皆の能力をレベルアップさせるです!」

大首領「や、やはり……とすると、雅!……お主も戦女と同じなのか?」
月黄泉「私のサポート無しで『holy burst mode』になるには変身レベル5.0が必要です……レベル4.7の戦女が自力で変身したのには驚きました……だからあんな姿に……」
戦女の無惨な姿を見る、雅と月黄泉……
雅「私が来るのが遅くて、戦女には過度の負担をかけてしまったようだな……」

大首領「変身レベル4.0……それに『holy burst mode』じゃと……葛というヤツは本当に何も知らされてなかったようじゃな!」
雅「さぁ、解説も済んだようだし、ぶった斬ってもいいよな!大首領!」

大首領「うううっ……ぞ、増殖、増殖、増殖!と、とにかく…ワシを守れ!分身よ!」
分身が雅を取り囲む!
雅「なら、ここからは全開でいかせてもらうわよ!メヒカ・エッジ起動!」
雅の剣が真っ赤な閃光を放つ!

雅「疾風剣・鎌鼬!」
瞬時に十数体の分身を叩き斬る!
雅「さぁ、どんどんいくよ!」

大首領「くっ……増殖っ!増殖っ!増殖っ!」
雅、自ら分身の中に突っ込む!
雅「疾風剣・刃突!」

串刺しにされる分身……そして大半の分身を倒し……
雅「はぁはぁ……やはり月詠の言った通りだな……」
大首領「フフフ……雅よ!お主も気づいたようだのぉ!」

雅「ああっ、貴様とは根本的に相性が悪いようだ!」
大首領「確かに今のお主の剣は素早い、まさに神速じゃ!しかし……戦女のような圧倒的な破壊力がない!」
雅「チッ……意外に冷静に分析してるようだな!」
大首領「お主の『斬撃の速さ』はワシの『増殖の速さ』には遠く及ばぬようじゃな!これでは全滅は不可能、お主に勝機はないぞ!」
雅、剣を振るう動きを止める……

雅「まぁ……私と葵はもともと隠密行動がメインだからな!大量の敵を相手するのに不向きなのは仕方ないか…………」
大首領「雅よ……あきらめが早くて安心したぞ、ならば、あのふたりと同様に憑依され……」
近づく分身を叩き斬る雅!

雅「はぁ、誰が、あきらめたって?私はそんなつもりで言ってないんだけど!」
大首領「ならば、この圧倒的な『速度の差』をどう埋める気じゃ!お主の倍近いぞ!ワシの増殖の速さはな!」
雅「やはり、倍近くの速さ……だよな…………」
大首領「そうじゃ、絶望的な数字じゃろ!」
雅「いいや、私はあきらめない……倍近くなら攻略できるはず!月黄泉、準備は出来てる?」

大首領「な、なんじゃと……月黄泉……?」
月黄泉「はい!エネルギー・チャージとバージョンアップは完了済みよ!」
月黄泉の背後から人影が……

雅「さぁ、一緒にぶっ倒そう……咲-Saki-!」
092
【If…の世界 】……時女①

気を失ったまま柱に拘束されている時女……そしてその姿が撮影されている…………

時女「ううっ……ここは……」
支配者「お目覚めですか、時女!」
時女「お、お前は……大首領!」
支配者「少し違いますね、ここは『If…の世界』そして私がこの世界の支配者です。貴女が一番嫌悪している人物を具現化しているに過ぎない!」

時女「そうか、私はあの『深紫のガス』を浴びてこの空間に……そ、それなら、もうひとり来てるはずよね!」
支配者「いいえ、『If…の世界』は無限に存在するのです……だからお仲間は別のどこかに送られているのでは……」
時女「そ、そんな……姫姉さん……と、とにかく、私を元の世界に戻して!支配者ならできるはずでしょ!」
支配者「残念ながらそれはできません……」
時女「な、なんでよ!」
支配者「それは、この世界での貴女の配役があるからです!」
時女「えっ……私の配役……何よそれ?」
支配者「はい、この世界での貴女の配役は私の専属モデルです!」

時女「な、なんですって!ふざけないで、すぐにでも元の世界に戻りたいのに貴方の趣味に付き合う気はないわ!」
時女、精神を集中し凍気で縄を凍らせようとするが……
時女「そ、そんな……凍気が出ない……何で?」
支配者「元の世界でどんな能力を持っていたかは知りませんがこの世界での貴女は無力なただの女です」
時女「そ、そんな……」
支配者「この世界では私がルール、私が創造主なのです、だから貴女には選択権などないのです。」
支配者が、目を閉じると……
時女「えっ……あ、脚が勝手に……」
時女の脚が開脚を始める……

時女「うううっ……嫌だっ!」
抵抗を試みる時女だが体が全く言うことを聞かない……
支配者「無駄です、私のイメージした姿に貴女の体は従うしかないのですから」
あっさりと開脚させられる時女、その時……
時女「な、なんで……し、下着は……?」

支配者「この世界で再構成する際に不要な物は削除してます、丸裸でも良かったのですが……少々味気ないかと(笑)」
時女「ふ、ふざけてる……ここは……ここはどんな『世界』なの?……教えなさい!」

支配者「フフフ、ここは『ライダーズが男に逆らえない世界』ですよ!」
時女「そ、そんなの……わ、私たちを陥れるためだけの世界じゃない!……なんて世界を作り出したの!大首領は!」
支配者「どう思おうと貴女の勝手です……しかし、貴女の役目は果たしてもらいますよ!」
カメラの前で股間を丸出しにする時女……
時女「や、やめろ……この変態!」
支配者「ではまずは一枚目ですかね(笑)」
『カシャ!!』

シャッター音が鳴り響く……

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