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葵「うげっ……ごはっ…………ゴホゴホッ!」

大首領葛「ヒヒヒッ!お主に真の絶望を与えてやろう、葵!増殖‼!」
(大首領葛の分身が現れる……)
葵「……お、おいっ!……分身は使わない約束の…………うがっ……ゲホゲホッ‼」

(葵の言葉を遮り、分身の拳が撃ち込まれる!)
大首領葛「ひとり10発じゃ!お主が耐えれればその分身を消滅させよう(笑)」
葵「うぐっ……うぇっ……ぐはっ……はぁはぁぁ………そ、そんなルール……卑怯だぞ…………」
大首領葛「新ルール追加じゃよ!10発撃ち込んでも消滅しないヤツに当たればそれが本体じゃ、それまでお主が耐えられればの話だがの(笑)」
葵「くっ…………それじゃぁ始めから……私には…」

大首領葛「ヒヒヒッ!もとよりお主に勝機など無いのじゃよ、さぁ絶望するのじゃ!」
(容赦なく撃ち込まれる分身の拳…………)

葵「ぐはっ……おえぇぇっ……く、悔しい……うううっ…」
(10発撃ち込んだ一人目の分身が消滅する……)
大首領葛「ヒヒヒッ!葵よ、ひとり消滅したのぉ、勝利に一歩近づいたな!その調子だ(笑)」
(二人目の分身の殴打が始まる……)
葵「うぐっ………うげぇっ……ゲホゲホッ……うぇっ……くそぉ……うぅえっ……」
(三人目……四人目…………しかし、葵の前には分身の列が…………)

葵「ぐはっ……ゲホゲホッ!……うぇっ……うぐがっ!うっ…うぐがあぁぁぁぉ!」
大首領葛「ヒヒヒッ!今のであばら骨が何本か折れたようじゃな(笑)」
葵「はぁはぁ……うぐうぅぅっ……うううっ…み、みんな……咲-Saki-…………ご、ごめん………私……うぐぇぇぇ……」
(撃ち込まれる度に光を失い出す葵の瞳……)

大首領葛「ほら、しっかり耐えるのじゃよ!」
(髪を鷲掴みされ無理やり顔を上げさせられると、もうひとりの分身が強烈な拳を撃ち込んでいく!)

葵「うげっ!……はぁはぁ……ゲボッ!……はぁはぁ……おえっ…ゲホゲホ……ヴップッ!………うがぁあぁぁ………」
(70発を越えたころ、葵はまったく反応はなくなる!)

大首領葛「ついに心が折れたかの!それは残念じゃな(笑)」
(葵の胸を鷲掴みする大首領葛!……しかし、葵の反応はない)

葵「………………」
大首領葛「良いのかぁ、葵!ワシが本体じゃぞ!」
(大首領葛の声にも反応せず、まるで死人のように動かない葵!)


大首領葛「ヒヒヒッ!どうやら得意の猿芝居ではなさそうじゃな(笑)

(葵の絶望を確信した大首領葛は……)
大首領葛「では敗者の処刑、いや『憑依の儀式』を始めるとしよう!」
(絶望喰蟲が葵に近づいてくる)
大首領葛「さぁ、お前の宿主じゃ!」
(絶望喰蟲が大量の幼虫を排出し、葵の全身に群がりだす………)


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