062
戦女「あががががぁぁぁ…………お、俺のド……ドライバーが……お、俺の…………」

(戦女のドライバーが振動波で粉々に砕け始める!)
大首領葛「ヒヒヒ、どうじゃ!分身の能力も捨てたものではなかろう(笑)」
月黄泉「うううっ……い、戦女……しっか……あああぁぁ!」

(月黄泉のドライバーも砕けていく)
大首領葛「これでお主らは2度と変身はできん、ほら、あきらめて絶望するのじゃ!」
戦女「うううっ……お、俺は……ま、負けない!」

月黄泉「ああああぁぁぁ……ぁぁ!」

葵「うぐぐっ(戦女……月黄泉姉さ……)!」
大首領葛「ヒヒヒ、そうじゃ、大人しくしておれば次はお主にもしてやるぞ、葵(笑)!」

葵「うううっ……」
(ふたりのドライバーは振動波によって無惨に破壊されてしまう、しかし…………)
大首領葛「おや、絶望喰蟲が一歩も動かないの所を見ると、この程度ではお主らの心は折れんようじゃの、まぁ、月黄泉の方は、失神してるようがな(笑)」
(倒れることもできずに拘束されたまま失神する月黄泉!)

大首領葛「では、楽にしてやるかの(笑)」
(大首領葛が呪術を解くとゆっくりと崩れ落ちる月黄泉!そして、嘲笑う大首領葛!)

戦女「月黄泉姉っ……!」
大首領葛「ヒヒヒ、戦女!お主は振動波にも耐えきるとはさすがじゃな!」
戦女「はぁはぁ……やるだけ時間の無駄さ!俺は……ウググッ!」
(分身が砕けたドライバーを剥ぎ取ると再び戦女の顎を掴む!)

大首領葛「生意気なクチじゃの!今度はここに振動波を流してやるとするかの、顎が無くなってしまうがの(笑)」
(分身が振動波を流し始める……)
戦女「うぐっ…………くがぎあぁぁぁぉ…………」
大首領葛「ヒヒヒ、顎が無くなっても死ぬでないぞ(笑)」

戦女「うががががぁぁぁ……………………」
063

戦女「うががががぁぁぁ……………………」
(突然、大首領葛の背後から……!)
葵「うわぁぁぁぁ……や、やめろ!やめろぉぉぉ!」
(葵の絶叫が響き渡る!)
大首領葛「な、なんじゃと?!」
(分身の振動波を止めると、声の方向を見る大首領葛!)
(そこには霊力も底を尽き、霊衣も全消失し丸裸となった葵が……)

葵「はぁはぁ……」
大首領葛「ほう、お主は霊力無しでワシの呪術を破ったというのか!一体…何をした?」
葵「はぁはぁ……し、知るか!戦女の前に私が相手になってやるよ!」

戦女「はあはあっ!…………葵姉さん…………」
(虫の息の戦女……!)
大首領葛「ヒヒヒ、これが姉妹の『絆の力』か!理解できんが面白い(笑)」
葵「だろうね、洗脳したり分身を作る貴様のようなヤツには、私たちの絆は絶対に理解できない……いや、理解されてたまるか!」
大首領葛「ヒヒヒ、葵、相変わらず威勢がいいのぉ、どれ!もう一度チャンスをやるとするかの?」
葵「……な、何だと、どういう意味だ?!」
大首領葛「まずは、ワシのそばに来るがよい!」
(呪術で葵を瞬間移動させる大首領葛!)

葵「こ、こいつこんなことも出来るのかよ…………」
大首領葛「霊力の尽きたお主では勝負にならんが……ヒヒヒ、これで変身するがいい!」
(葵の目の前に深紅のドライバーを転がす大首領葛……)

葵「こ、これは……紅狐のドライバー?!」
大首領葛「ワシの宿主が研究用に、このアーマーだけ本部から運び出したようだの!」
葵「べっ……紅狐アーマーがここにあるのか?……」
大首領葛「ヒヒヒ、まぁ信じるかはお主…次第だがのぉ(笑)」
(大首領葛が手をかざすと、葵の拘束が解かれる……)
戦女「ダ……ダメだ!葵姉さん……そのドライバーは既に一度……アイツらに改造されてる!」

大首領葛「うるさい!戦女は黙っておれ!ワシは葵と話しておるのじゃ(笑)」
(大首領葛が戦女に手をかざすと……戦女の体に異変が……)
戦女「えっ……か……体が……体が石に……うがぁぁ!……」

(大首領葛の呪術で戦女の体が石化していく……)
戦女「うううっ……葵姉さ…………」
葵「そ、そんな……い、戦女!戦女っ!」
大首領葛「これはまずい!ついつい呪術が強くなってしまった(笑)」
葵「くそっ、貴様っ!よくも戦女を……」

大首領葛「ヒヒヒッ、まだ完全に石化してはおらんよ、暫くは生きておる。お主がワシに勝てれば問題はないぞ(笑)!」
葵「そ、そうだっ……で…でも…………」
(ドライバーを手にする葵…………)


大首領葛「ほら、早く決断せんと、戦女は完全に石になってしまうぞ!」
(石化が進む戦女を見る葵……)

葵「もう……もう私たちには、これしか望みがない!」
(葵、霊力が尽き満身創痍の身体で立ち上がる!)

大首領葛「ヒヒヒ、ならばワシも本体で相手をするとしようかの!」
(葵、ドライバーを腰に装着!)

葵「はぁはぁ……なら負けそうになっても、分身を使ったりしないでよね!」

大首領葛「安心するがよい!石化した戦女や失神しておる月黄泉にも手出しはさせんよ!ただし、お主が立っておる間だけじゃがな(笑)」
葵「はぁはぁ……や、約束よ……!」
(覚悟を決め、ドライバーにアタッチメントをセットする葵……)
葵「お願い……紅狐……来て!」

(葵の背後に転送された紅狐アーマーが出現する!)
葵「こ、これは本物の紅狐アーマーだ!……」

葵「なら、必ず私は勝つ!」

葵「変身!」
~ 紅狐 burst mode ~🎵

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